世界中の資源を消費する日本人

総理大臣自ら「美しい国」を連呼するこの国の食料廃棄率は、名誉ある世界一である。
残飯大国として21世紀にもジャパン・アズ・ナンバーワンである。

1年間に出る残飯の総額は約11兆円。自ら糧をドブに捨てておいて、お金がないとどの口が言う。
「私は捨ててない」と言う人も、もしコンビニでおにぎりを買うなら間接的に捨てている。一個当たりの価格には予め廃棄見込み分の原価も加算されているのだから。

日本では年間5,800万トンの食糧を輸入し、その半分が廃棄される。
1,000万トンの食糧があれば、飢餓に苦しむ貧困国の約5,000万人分が救えるというのに。
遠いところで子どもが飢え死のうが、自分のためにいつでもどこでも綺麗に並べられた食べ物が豊富にあることの方が大切な日本人。

皆さんが大好きなハンバーガー1個を作るのに、2400リットルの水が消費される。ハンバーガーの原材料となるパン(小麦)、レタス、トマト、牛肉が生産される過程で使われた水をすべて足した合計である。
つまり、ハンバーガー1個を捨てることは、浴槽15杯分の水を捨てることになる。それに加えて電力も輸送燃料も消費する。

我が家も人の事言えない程におよそエコロジカルな生活とは程遠い、無駄だらけの都心の集合住宅住まいだけれど、せめて自分ができる事はやろうと心がけている。
食器洗いに合成洗剤を使わない。ゆすぐのに必要な水も膨大で、しかも環境を破壊する。
野菜を流水で洗わない。無農薬の野菜ならボウルに張った水で土を落とす位で充分。
無農薬野菜を選ぶことは、自分でのためだけでなく地球のためでもある。
Good for You, Good for the Planet.
浄水で野菜を洗った後のその水だって汚くなんかない。
むしろ小さな昆虫や微生物や土のミネラルが含まれた水は、塩素やトリハロメタンや重金属たっぷりの水道水よりよほど良い水。捨てずにバルコニーの植物にあげる。
(決して水道水を植物に与えてはいけない。微生物が死んでしまうから。)

卵の殻も捨てない。野菜の切れ端も捨てない。何も捨てない。
自然が生み出すものに、本来捨てるものなど一つもない。
だから自然に還して循環させない限り、捨てるという行為は悪である。
充分に後ろめたさを感じて頂きたい。
どうしても人間が食べられない部分だけ、我が家ではコンポストの微生物達に仕事をお願いして分解してもらう。
庭があれば庭の生き物にお願いすればいい。

Good for You, Good for the Planet.

世界中の資源を消費する日本人

世界の飢餓と私の食

 

2018/9/25