フード・ジャスティス。
貧困が原因で健康的な食材を選べないという状況を解決する運動。
今まではどこか遠い国の話と聞き流していたけれど、ここ数年で急速に日本でも食事さえままならない貧困が目立つようになってきた。
日本では6人に1人の子どもが貧困に苦しむ。
つねづね私は食べることに貨幣が介在する状態は不自然だと思っている。
高級食材や名シェフによる料理などはまた別の価値であって、基本的に人間が生きるために必要な食事は全ての人に無償で与えられて当たり前だ。
本来、地上に存在するものは全て共有の財産だったはずだ。
今ではあらゆる食糧に加えて水すらも企業が独占して高値で売りつける。
カカオ農園で酷使され、常にお腹を空かせた子ども達は、自分達が収穫したカカオを一度も口にしたことがない。
幸いにも日本は先進国であり、生存権が憲法で約束されているのだから、本来は国が全ての国民に健康な食事を保障しなければならない。
ベーシック・インカムは先進国の潮流になりつつあるのに、日本では民間のボランティア団体に丸投げである。
ポートランドのフード・ジャスティスの取り組みは、食事の確保のみならず、犯罪を防ぎ、肥満を解消するなど、実に様々な問題を解決し、人々を幸福にしている。
私が一番気に入ったのは、子ども達が通学や下校時に立ち寄って無料で食べることができる果物のおやつコーナー。
こうして正しい食べ物を日々与えられている子ども達は、スナック菓子ではなく果物を選ぶという。こうして不都合をどこにも生むことなく、全てが良い方向に循環する。
本当は、自分で食べるものは自分で作ればいい。
農業は人間の基本的な仕事。
足りない分は交換すればいいし、買ってもいい。
でも基本は自分で作る。
田舎暮らしをしなくても、家庭菜園を所有しなくても、ベランダがなくても、少しの土とプランターがあればいい。
種を撒きましょう。
オーガニックな畑が社会を改革する
http://beinspiredglobal.com/village-gardens
2018/9/3