問題は外ではなく、内にある

世の中では、炭水化物がまるで悪であるかのような糖質制限ブーム。

私は一切制限をしていませんが、実際に日常の食材がどれほど血糖値を上げるかを調べるため、先日モニタリング・センサーを二週間つけてみました。

その結果、特に値を爆上げする食材もなく、全体の数値も無問題。

しかし、一つ驚きの事実がありました。
血糖値を最も上げたのはなんだったと思われますか?

白米?白砂糖?

いいえ。

答えは、痛みと恐怖。

私は鍼灸がとても苦手。
行く度に恐怖で心臓がバクバク、治療中は辛さのあまり涙を流して耐えています。

治療直後に何気なく数値を見たら、あり得ないほど爆上げしていました。

血糖値は、痛みと恐怖で一気に上がります。

それは生命の危機に瀕した時に最大限のエネルギーを引き出して全力で対処するための、人にとって不可欠な反応です。

疾患がある人は別として、健康な人の血糖値が上がるのには必ず正当な理由があります。
上げる必要があるから上がるのです。
(血圧も同じく)

糖質が人体に不都合に働くとしたら、悪いのは糖質の方ではなく、私たちの体。
小麦でも塩でも油でも、なんでも然り。

私たちの体が健康であり、慎みをもって頂く限り、それらは全て良い方に作用する筈なのです。

でも私たち人間は、どうも自分が悪いと認めたくないようです。
自責を避け、他責にしたがる。
風邪をひいたら、ウイルスや細菌のせい?
いえいえ、彼らはいつだってそこにいました。
彼らは太古の昔から人間と共生し、時に競い合っては淘汰を繰り返し、互いに進化を果たしてきました。
全ての病の原因は、私たち自身です。
病気を治すということは、まず生活をあらためること、生き方をあらためることが基本です。

 

※画像
頂き物のステキなハチミツ。
ハチミツも血糖値を急速に上げますが、人類にとって究極の薬とも言えるハチミツが体に悪いわけがありません。
人間は自然界の全ての物質を発見したわけでも理解したわけでもありません。
むしろほんの一部に過ぎない。
三大栄養素からビタミン、ミネラル、酵素、ファイトケミカル、と見つけていって、ようやくそれらの一部がわかってきたところで、ハチミツにはおそらく科学でまだ解明されていない物質がたくさん含まれているはずです。
多様な要素の相互作用で特別なパワーを備えるハチミツ。
神の使いのような存在である蜂は、今世界中で絶滅の危機が報告されています。
私たち人間のせいで。

 

2021/5/29