コロナ禍で世界の主要国が封鎖状態になってから、ほぼ三週間。
振り返れば、2020年の幕開けは米国イラン危機に始まり、地球規模の森林火災・大洪水と制御不能の自然災害で始まりました。
そして新型コロナウイルスの発生――。
二月の段階では、どこの国も対岸の火事と油断していました。
気がついた時には、人が止まり、ものが止まり、金融危機が起こり、みるみる世界全体の経済活動が停止。
様々な理由をこしらえてPCR検査を行わない方針の日本。
各国からのアドバイスも無視して4月4日の現在もロックダウンを行いません。
民主主義の国において私権を厳しく制限することは多大な困難と覚悟を伴うことです。
欧米諸国が敢行できたのは、政府が国民の信頼を得るための言葉を持ち、国民に語りかけたから。
今の日本の政府は国民に語りかけることを拒んでいる、といってもいいでしょう。
語りかける言葉をもたないどころか、これまでさんざん言葉自体を蹂躙してきたのですから。
文書改ざん、データ削除、国会での痴呆的なまでに知性を欠いた答弁。
言葉の力を踏みにじり、徹底的に無力にしてきたからこそ、たとえ他国のリーダー達の言葉を安倍総理が一言一句コピーして口に出したところで、国民は誰一人としてその言葉を信じることができないのです。
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さて、経済活動の停止を余儀なくされた私達。
今できることは、これ以上感染を広げないこと。
家に引きこもること。
何も否定的なことばかりではありません。
私達日本人は世界中で一番働き過ぎの国民。
今まで考える時間すらなかったのです。
これを好機として、ゆっくりいろんなことを考えてみましょう。
社会の問題を曇りない目で見渡すこと。
自分の生き方を省みること。
コロナの影響で世界中の経済活動が止まった結果、まず何が起きたでしょう?
中国ではロックダウンからわずか一週間で大気汚染が解消され、ベネチアの運河は透明になってイルカが姿を見せ、フランスの太平洋岸では人が消えたビーチにピンクフラミンゴの群れが舞い降りました。
世界中で美しい自然が蘇ったのです。
地球リセット。
コロナのおかげで地球は再び命を吹き返し始めた、とも言えましょう。
どれだけ私達は自然にとって邪魔者だったことか。
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このヴィオラ達は、私達の目には綺麗なのだけれども、自生するヴィオラはこんな花のつけ方は決してしません。
ヴィオラ自身は果たしてこんなに過剰に花を咲かせたいでしょうか?
人間だって、改良されて子どもを50人産まされたら辛くな
そもそも彼らが花を咲かすのは何のため?
なんて疑問を一つ一つ自分に投げかけること。
身の回りを見渡してみると、いかに無理のあることを、いかに残酷なことを、知らず私達は自分以外の存在に強いてきたことでしょうか。
地球リセットは、生き方リセット。
ごめんね
許してなんて
言えないよね
by ナウシカ