私達の日常が地球の運命を決める

国家間レベルの問題も、日々の私たちの選択と行動の結果である

ここ数日ツイッターを見てると、自衛隊の中東派遣反対への反論として

「じゃ石油タンカーは誰が守るんだ?石油がなくなって原始生活に戻ってもいいのか?」

という意見が大多数を占めます。

多数意見には「そうかもなあ」と、なんとなく納得してしまいしがちですよね。

今回の派遣は調査目的であって、石油タンカーの護衛ではないこと、よって戦う装備はしていないこと、そもそもシビリアン・コントロールを欠いた閣議決定は撤回されるべき、など議論以前の問題はさておき。

地球温暖化が喫緊の問題である今、ここが思考の転換のしどころ。

おんなこどもの出番です。

石油の安定供給か、自衛隊員の安全か、という二者択一を迫られたとしたら?

おんなこども(=非マチズモ主義者の意)はこう答えます:

「だったらいっそ、石油は要らない」

人の命をリスクにかけてまで、石油は要らない。

石油が要らない?そんなバカな!原始生活に戻れというのか?

思い出してください。

福島原発事故以後2年近く、全ての原発が停止しましたが、生活で不便を感じたことってありましたか?

その上、危惧された炭素排出量の増加もなし。

節電したり、代替エネルギーを利用したり、一人一人が少しずつ生活を変えた結果です。

便利を享受しすぎた私たちに「足るを知る」を教えてくれた、良い経験でした。

化石燃料の使用を、これからも減らしていけばいいのです。

さて、世界の動きはどうでしょう?

リンク先の情報によると、世界全体の温室効果ガスの71%を排出している100の企業は、すべてが化石燃料会社。

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化石燃料に投資されていたお金は、
2013年~2018年の5年ほどで800兆円が離れました。
「もう化石燃料関連企業への投資はリスクでしかない」
というのが世界の見方になってきています。
私たちも、車を買い替えるタイミングで、
電気自動車やハイブリッド車を選んだり、
(ボルボは2019年から電気自動車/ハイブリッド車しか生産しない事を発表、オランダやドイツを中心に、ガソリン車を禁止する国も増えて来ました)
そもそも可能な限りは、公共交通機関を選んだり、
歩いたり自転車に乗ったりして、
化石燃料へ「NO」という事が可能なのです。
(リンク先より引用)
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化石燃料からの脱却、これが世界の潮流。

できる人が、できることからすればいい。

この方が書いているように「可能な限りは」でいいのです。

私は、私ができることとして、日々の生活からプラスチックを可能な限りなくす運動をしています。

買わない。

捨てない。

企業にモラルを問う・代替品の提案をする。

ペットボトルや化繊の衣服などプラスチック製品のボイコット以外にも、市販のシャンプー・洗剤・歯磨きペースト類も買いません(市販の化粧品、洗剤、ハンドソープ、歯磨きペーストの殆どにマイクロビーズと呼ばれる目に見えないプラスチックが入っています)。

輸入する石油の1割がプラスチック製造に使われるって、ご存知でしたか?

駅のキオスクでお弁当買って2時間後にホームのゴミ箱に捨てるだけのレジ袋、断われないほど必要ですか?

それとも、たかがレジ袋一枚捨てようが捨てまいが、世界レベルの環境汚染には影響がない、と思いますか?

結局それって、「しない」自分を正当化するための言い訳です。

自分の生き方が今の環境汚染を引き起こしている。

自分が変わらなければ世界は変わらない。

自分が行動しなければ誰も行動しない。

今起こっている諸々の問題は、私たちがこれまでしてきた選択の結果でしかない、ということ。

そして今の私たちの選択と行動が、地球の未来を決定する、ということ。

自分達の未来だけならまだしも、子ども達、未来の人々の運命までも決めてしまいます。

どんなに後悔しても、その責任は取ることができません。

完璧でなくても、自分自身が今できる限りのことをしておきたいものです。

子ども達に「パパやママは環境破壊に加担するような政策を掲げている政治家に投票してないよね?」と訊かれても

「勿論だよ、この一票が社会を変えるんだからね」

と、胸を張って答えることができるように。

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「今」の政府や企業、メディアというものは、
「過去」の私たちの選択の上に成り立っています。
つまり「未来」の政府や企業、メディアというものは、
私たちの「今」の選択の上に成り立つ。
(リンク先より引用)
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たった100の企業が、世界全体の温室効果ガスの71%を排出している‐気候危機28