集合住宅の最上階で、抵抗運動の一つとして超ささやかな”緑ゲリラ活動”をしています。

単なるベランダ園芸が、なぜ大袈裟に”抵抗運動”、なぜ”緑ゲリラ”かというと：

① 我が家のこの場所は門扉内とは言え、一切ものを置いてはならない規約がある

②規約遵守に極めて厳しい住民の皆さんの目

どのくらい厳しいかというと、廊下で子どもが一瞬でも大声を出そうものなら直ちに管理室にクレームが入り、翌日注意書きが配布されるほど。

誰の邪魔にもならない門扉内であっても、傘もベビーカーも放置してはならないほど規約に厳格です。

そのような条件下で、いかに穏やかに、平和的に、住民の皆さんの自粛警察マインドを解除し、緑があることの幸せを実感して頂くことができるか。

エレベーターホールの正面、常に住民の皆さんの目に常に触れる場所。

幸いにも奇跡的に、今の今まで撤去勧告は無し。

それどころか、植物の手入れをしていると皆さん必ず声をかけてくださるので、コミュニケーションが増えた

 

良いことしか起きない。

そして先週のこと。

水遣りをしていたら、よく声をかけてくださるT夫人が通りかかって仰ることには

「実はね、バジルを水につけておいたら根が出てきてね。冬だし、うちは東向きだし、土に植えてもダメだと思うのよ。でもここは一日中日が当たるでしょう？もし空いてるスペースがあったら、植えてもいいかしら？」

どうぞどうぞ！

そしていつでも収穫にいらしてください！

なんなら、オレガノもパセリも元気なので是非持っていってください！

笑っちゃうくらい僅かな収穫だけど、ハーブってほんの少しで役に立つので数世帯分くらいはあります。

スーパーで買うと、プラスチックのケースかビニール袋に入ってますよね？

お金払って環境破壊のお手伝いまでする必要ありませんね。

というわけで、今朝。

可愛らしい花を咲かせたバジルが、パセリとルッコラの間に植えられていました。

門扉は常に開放してあるし、無農薬栽培と明記して、詳しいレシピつけて、ハサミ置いて「ご自由に収穫ください」と書いておこうかな。

私と私以外の境界を曖昧にすること。

所有を手放し、共有する喜びを取り戻すこと。

（古代の人々のように）

人間を含むすべての動物は、植物無しには生きられない。

そして、植物も、タネも、土も、土地も、本来は誰のものでもない。

大地に感謝し、分け合って恵みを頂いているという意識を私達が持ち続ける限り、世界はそうそう悪い方向にはいかないと思っています。

 

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